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デンティクルスゲンシミヤマ飼育記①

クラーツ以来の飼育長編です。



今年一番やりたかった種類がありました。
ずっとやりたかった種。


それが今年も入ってくるかは不明でしたが、7月13日のミャンマー共和国カチン便にて少数入荷しました。


標本は所有していますが、生体の入手は初めてとなる、デンティクルスゲンシミヤマクワガタです。



ミヤマクワガタの属するLucanusではなく、Noseolucanusに属します。
以前どこかの記事には記載しましたが、Noseolucanus(ゲンシミヤマクワガタ属)は1属2種からなる小属で、デンティクルス以外にゼンゲンシミヤマ(Noseolucanus zhengi)がいますが、こちらは記載以来ほぼ得られていないようです。


原始ミヤマの名の通り、一般的なミヤマクワガタとは一線を画したフォルム、これは言葉にならない美しさがあります。


最初はダビディスやレスネと似たようなものと思っていましたが、実物は全く異なりました。


♂はクワガタにしては珍しく(唯一の?)横縞模様が刻まれます。♀も♀らしからぬ大顎をもち、およそ♀とも思えないフォルムです。(最初は♀を♂だと思いました)


という事で、今回は珍しいゲンシミヤマの飼育記になります。 


 

◼︎2018年7月13日 ♀入手


入荷した日、朝一で電話しましたが、既にペアは完売。♂は1頭しか生きて入らなかったそうです。
ミヤマ全般に言えることですが、入荷はほとんどが♀で、♂はだいたい入荷中に落ちます。


今回は♂が入荷の段階で落ちまくり、1♂7~8♀程度の入荷だったようです。
8月にも一部入荷していたそうですが、たぶん時期は遅いですね。


電話で確保したのち、実際にランバーさんへ行き、5♀の中から最も元気な♀を選びました。
20181020230117595.jpeg 正直全体として状態の良い♀は少なかったです。
さらに珍しい赤い♀を選びました。
これが遺伝するかは不明だそうです。





このフォルム。
なにものにも変えがたい。



真上ビュー。




趣深いですね。


意外とよたよた歩きます。



デンティクルスゲンシミヤマクワガタ
Noseolucanus denticulus
産地:ミャンマー連邦共和国 カチン州
累代:WILD
入荷:2018年7月13日



大きさはこのぐらい。


♀のみですが、この圧倒的フォルムを感じて頂きたいです。



飼育方法は不明ですが、とりあえずミクラミヤマとかそっち系のセットでいけるかな~と決めつけ、とりあえずセットを組むことに。

噂では結構低温だとか。
一晩ほど餌を与え、温度を安定させた後セットです。


まぁ、餌を食べてるのかすら不明ですが。



◼︎2018年7月15日 セット






セット日:2018年7月15日
ケース:コバエシャッター小
材:なし
マット:Nマット(篩い掛け100%)
水分:やや多め
温度:17度


これで産まなかったら未交尾ということで。
たまに観察してましたが、なかなか潜りません。
堅詰めは良くないのかも。


なんとなく湿った環境が好きそうなので水苔を敷き詰めてみました。

◼︎2018年8月8日 割り出し


割り出してみるものの、見事にボウズ。

WILDなので仕方ないですが、やはり未交尾なのかも。


その後、材を埋めて再セット。





材に産むことは100%ありませんが、足掛かりとなるかもしれないので入れてみました。






◼︎2018年9月1日 割り出し⑵


写真はないですが、特に産んでいませんでした。
やはり未交尾か…。


まぁこればっかりはしょうがないですね。


WILD♀単運が今年は良くないですね~。


◼︎2018年9月7日頃 ☆


♀墜つ。


と言うわけで今年のチャレンジはここで終了。




面白かったので来年も挑戦予定です。




ここで終わるかと思いきや、


…その後、いろいろありました。 




◼︎2018年9月30日 召喚




飼育品が全く流通していない本種を闇から召喚しました。
まさに闇。


今回はWF1の超良好なペアです。


早くもリベンジ?

まずは見て下さい。






これが♂。
生きている♂を見るのは初めてです。


これは言葉にはできない素晴らしさ。




真上ビュー。


この横縞。他の種にはありません。
まさに唯一無二。





次に♀。






元気すぎてなかなか撮れませんでした。






状態良好。
2017年の12月羽化なので10ヶ月ほど寝かせている個体です。 




◼︎2018年10月1日 ペアリング~セット


この種はペアリングは難しくないと聞いていますが、どうでしょう。






簡単でした。
プリンカップに一緒に入れるだけですぐできました。





ゲンシミヤマの交尾シーンは割と貴重かも。


そしてセットへ。
寿命は短いと思います。






今回は材なしセット。
セット日:2018年10月1日
ケース:コバエシャッター中
材:なし
マット:Nマット+黒土(7対3)
水分:普通
温度:16度


前回からの改善点はケースを大きくし、黒土を混ぜ、温度をさらに下げました。
また篩がけはしていません。


飼育品なら産むでしょう。流石に。


◼︎2018年10月14日 割り出し1回目


しっかりと潜っているのを確認していたので、2週間での割り出しとしました。






さてさて。



!!


卵発見。
無事に産んでいました。






安心安心。
割と固めの層から出てきました。



そして結果は、






卵23個でした。


とりあえず2週間では十分な数です。
♀は符節は欠けてましたが、まだ元気。



再セットです。





ゲンシミヤマに関して一つ驚いた事があります。それは、本種は飛翔性はないと勝手に思っていた事です。

ですが、どうやら普通に飛べる模様。




飛ぼうとして羽が出ています。


意外な発見でした。


今後はまた採卵する予定です。



あとは無事に孵化してくれることを祈るのみ…。



続報に期待。

COMMENT 6

たるや  2018, 10. 20 [Sat] 23:19

こんばんは^^

興味深く読ませていただきました。
やっぱり人がやってない種は燃えますね!
闇・・・w

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有澤重工  2018, 10. 20 [Sat] 23:37

目の保養にありがたや

ゲンシミヤマの貴重な生体の画像を見れて幸せです。
ありがたやありがたや。

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もっち  2018, 10. 21 [Sun] 10:06

こんにちは

s-れいん、こんにちは^^

ゲンシミヤマ(Noseolucanus属 レアな種ですね。
♂の横縞模様が原始的というか魅了されますね(^^♪
また、♂♀の同定も難しいですね、比べて見て初めて分かるような(笑)

WF1からの採卵成功おめでとうございます。
無事孵化するよう(祈)

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s-れいん  2018, 10. 21 [Sun] 23:25

たるやさん

ニッチな種ほど燃えるものです!
真相はまさに闇です(笑)

>興味深く読ませていただきました。
やっぱり人がやってない種は燃えますね!
闇・・・w

Edit | Reply | 

s-れいん  2018, 10. 21 [Sun] 23:26

有澤重工さん

お、コメントありがとうございます!
なんとしても累代したいです(笑)


>ゲンシミヤマの貴重な生体の画像を見れて幸せです。
ありがたやありがたや。

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s-れいん  2018, 10. 21 [Sun] 23:28

もっちさん

もっちさん、こんばんは!

飼育品が出回らないと言う意味ではレアな種ですね。
初めて見ると同的に迷いますが、♀は横縞がないので実はわかりやすいです(笑)

WILDはほとんど産まないらしいですが、飼育品なので失敗はできませんね…。
無事に孵化してくれると良いのですが。


>s-れいん、こんにちは^^

ゲンシミヤマ(Noseolucanus属 レアな種ですね。
♂の横縞模様が原始的というか魅了されますね(^^♪
また、♂♀の同定も難しいですね、比べて見て初めて分かるような(笑)

WF1からの採卵成功おめでとうございます。
無事孵化するよう(祈)

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