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エラフスホソアカ飼育記①

今日はキクロの王様、エラフスホソアカクワガタの飼育記事となります。


最近平日も休日も忙しく、なかなかまとまった時間が取れませんが、瀕死になりつつ書きました。


エラフスホソアカは割と初期から飼育している種類ですが、キクロにしては長めの1サイクルが終わったので、一度飼育記としてまとめました。


◼︎エラフスホソアカクワガタについて

エラフスホソアカクワガタ(Cyclommatus elaphus)は言わずと知れたキクロマトス属最大種でクワガタ界でもとても有名なクワガタです。

その姿形から一般的な外国産クワガタを紹介する際にもよく使われるため、世間的にもその見た目は知られていると思います。
また、大図鑑の表紙にも使われていることから、その知名度も明らかです。

最大は100ミリ台後半にも達すると言われていますが、100ミリに届く個体は少なく、値段も跳ね上がります。
90ミリ後半の個体であれば、稀に入荷はありますね。
メタリフェルも最大は100ミリを超えますが、本種と比べると顎で長さを稼いでいる分、かなり細長いです。本種は体積もかなり大きく、まさにキングオブキクロの貫禄です。

また、 大きさだけでなく、実物は色もとても綺麗です。
多くの個体はグリーン系で、とても輝きの強いエメラルドグリーンの体色が特徴的です。



入荷はかなり昔よりありますが、過去より飼育難易度は高いとされていました。
現在でもそういうイメージの方も多いのではないかと思います。


ただ、これは正確ではなく、飼育自体はそこまで難しくはなく、大きい個体を羽化させることが難しいだけです。
この辺はモンタネルスやギラファ、チュウなどのボルネオ高山ホソアカと同じような感じですね。


後は飼育の簡単なメタリフェルなどと比較するとやや低温が適温であることが大きな要因かと思われます。

WILD個体は毎年3月頃より入り始め、その後定期的に入るようになります。
年中入荷のあるメタリフェルと比較すると、高山に生息している分、季節的な影響を受けやすいのかもしれません。


生息地はインドネシア・スマトラ島南部にのみ生息しており、他の島には生息していません。
これ程大きな種がこれ程局地的な分布である事にも驚きですが、限られた生息域だからこそ、特異な発達を遂げたのかもしれません。

かつてはトルンカートゥスなどと混同していた云々の話もありますが、ここでは割愛します。



◼︎2017年12月 親虫入手

年末の横浜KUWATAにて極小のWF1トリオを入手。
2,000円以下だったと記憶しています。






とても綺麗なエメラルドグリーンでした。


エラフスホソアカクワガタ
Cyclommatus elaphus elaphus
産地:インドネシア スマトラ島 Mt.デンポー
累代:WF1
羽化日:2017年11月
サイズ:♂45ミリぐらい ♀フリー


年明けぐらいには後食を始めたため、1月末にペアリング。


◼︎2018年1月26日 ペアリング


詳細はこちらの記事参照。


コバシャタイニーを利用しての簡単なペアリング。2,3日でメイトガードが確認できました。

このサイズなら♀を殺す心配もあまりないですね。



◼︎2018年1月30日 セット


詳細はこちらの記事参照。


セット日:2018年1月30日
ケース:コバエシャッター小
マット:産卵一番
材:なし
温度:19度
水分:普通


同じ内容でもう1セット組みました。


材については迷いましたが使用しませんでした。



◼︎2018年3月2日 割り出し①


幼虫は見えていませんが、割り出しを行いました。





少し暗いですが、膨らんでいる卵を複数発見しました。
しっかりと卵室を作って産卵するようです。





結果は卵が16個でした。


多いのか少ないのかは分かりませんが、無事に産んでいて安心しました。


◼︎2018年3月11日 割り出し②


2セット目も割り出しました。


詳細はこちら


2セット目も無事に産卵を確認し、また幼虫も発見できたことから無事にブリードが継続できることとなりました。


◼︎2018年3月21日 続々と孵化


3月末になり、プリンカップで保管していた卵が続々と孵化してきたので、個別に切り替えました。





なお、卵の孵化率はかなり良く、8~9割は孵化したと思います。
♀は5月頃まで産卵を続けました。


幼虫飼育ですが、何パターンかに分けて実験するつもりでしたが、忙しかったのとスペースの都合からそこまでパターンはできませんでした。


一部はカワラ菌糸を使用しましたが、基本は発酵マットを使用しています。
温度は16~17度と20~21度の2パターン。


使用したマットは普通のクワガタ幼虫用の添加マットか生オガ発酵マット。


その後、安定の放置。
一部の♂を除いてマット交換すらほとんどしませんでした。


◼︎2018年12月11日 ♀羽化


先頭組の♀が羽化してきました。





同じ温度帯で飼育していたメタリフェルの♀は3~4ヶ月で羽化してきましたが、こちらは半年程かかりました。


理由は明快で、大きさが違います。




エラフスホソアカ♀。


大きさは30ミリ前半ですが、他のキクロマトスの♀と比較すると一線を画する大きさを誇ります。







立派。
グリーン血統なので、色はグリーンです。






足長いです。


なお、この♀は250プリンカップで羽化させた個体なので、真面目に飼育すれば40ミリ近い♀も狙えるかもしれません。


◼︎2019年2月上旬 ♂羽化


♂の先頭組も羽化してきました。




エラフスホソアカ♂。


こちらも20度管理個体。
マット・菌糸関係なくこの時期に羽化してきました。


サイズは小さめ。流石に親よりは大きいですが…。





やはり美しさが段違い。
実物はかなり綺麗です。






サイズは50ミリ前半。
大型の個体は2年かかるみたいなので、10ヶ月だとこのぐらいなのも頷けます。










裏もピカピカ。



同時期羽化の♀もいましたが、だいたいこのサイズで1~2ヶ月の羽化ズレ。
寿命は短くないので大丈夫ですが、流石に大型の♂だと羽化ズレでブリードできないと思います。ただ、WILDが毎年入ってくる種ではあるので、羽化ズレしたらWILDの♂と掛け合わせて血の入れ替えをする手もありかと。





♂も何頭か羽化しました。
全て800ボトル一本です。


とりあえず3ペアぐらいは確保。


なお、セラー16度管理はまだ幼虫してます。
こちらは15g以上にはなっていますが、どのぐらいかかるかは分かりません。
おそらく90ミリを超えるような個体は25g近くになると思います。


ひとまず本種に関してはブリードはしようと思うので、♂の後食を待つことになりそうです。



◼︎ブリードまとめ

エラフスホソアカを1サイクルしてみて思ったのが、とても強い虫だなという事です。
高温を試したた訳ではないですが、他のキクロマトスと比較しても成虫の寿命は長く、幼虫も落ちにくいです。
カウピが蛹化で落ちまくったのに対し、こちらで落ちた個体はいませんでした。

ただ一方で、サイズを出すのは難しいですね。
小さいと言っても40ミリを下回ることはそうそうない虫のため、幼虫期間がめちゃくちゃ短くなるということもありませんが、大型を羽化させようとしたら、もう少し工夫が必要だと思います。
なお、レコードは材飼育なので、材飼育をしても良いのかもしれません。私は管理できそうにないのでやりませんが。  


 ●産卵について 

今回は20度前後でやりましたが、聞いた話だともう少し高くても大丈夫のようです。キクロの産卵セットに関して個人的には材はあった方が良いと思いますが、無くても産みます。
マットもそんなに拘りは無いのではと思います。
水分は普通~やや多め、餌切れは幼虫を食べさせることになるので、小まめに交換すると良いです。
個人的には相当大きなケースで飼育ない限り卵で取り出しても良いのではと。寿命も長いので、1ヶ月したら♀を取り出して、何度もセットを組めば多く採れるかもしれません。

  
●幼虫飼育について 

何でもよく食べます。ヒラタケ菌糸は試してませんが、それ以外は添加が多少強くても菌糸が劣化していてもよく成長しました。
温度は低い方が良いのははもちろんですが、22度ぐらいまでなら羽化させることはできると思います。
まだ手探りの部分も多いですが、次回以降は少しでも大きな個体を羽化させられるように工夫していきたいですね。
ちなみに体感ではモンタネルスを大きくするよりは簡単な気がしました。




今年のWILDやってみても良いかな~なんて一瞬思いましたが、多分やらないと思います。
それにしてもエラフスカッコ良いです。
他のキクロ全部撤退しても本種だけは続けたいレベル。

興味がある方は是非やられてみて下さい。

年末以来のイベント記事となります。


今回は御嶽山にある昆虫ショップ、ビートロン様主催の第2回「WA!!!」(ワ!!!)に参加してきました。
出店するという案もありましたが、今回もパスしましたので、いつも通りお客としての参加になります。

ショップ主催の即売会イベントとしては今回で4回目、昆虫以外のお店も含めた総合イベント「WA!!!」としては2回目となります。






「ビートロン公式Twitter」より引用。


◼︎イベント概要


日時:2019年2月10日(日曜日)
場所:池上会館
時間:11時~16時
入場料:先行 500円、一般 無料


場所は前回同様に池上会館。東急池上線から徒歩で10分弱です。

ただ、部屋は前回の1階ではなく、2階の広いスペースとなりました。広さは前回の約2倍。
昆虫とそれ以外で半分半分です。


混雑を避けるため、今回から有料の先行入場制度をスタート。
先行入場のチケットは前の週の土曜日から御嶽山の店舗にて販売されました。

徹夜している人も多少はいたようですが、目玉商品などはないので、そこまで急がなくても良いとは思います。


一応2月2日に店舗にて先行入場券は入手しました。一人2枚まで購入可能です。





初日の10時半頃に買いに行き、だいたいこの順番でした。


この先行入場券を事前に購入する制度、とても良いと思います。
何より当日の朝ゆっくりできるのが良い。会場10分前の10時50分頃にのろのろと行けば十分です。

ただ、遠方の方は少し大変かもしれませんね。
一応代理購入は可能なので、知り合いに買ってもらうのがベストかと思います。


ちなみに先行入場券を購入すると産卵一番が1袋貰えるので、損はしません。



館内図はこちら。



「ビートロン公式Twitter」より引用。


昆虫ブースは15個ぐらいです。


前回同様、貸し棚会員が中心としたブースと、招待された方々によるブースになります。


リスト等は特になく、それぞれのブースの方が各々Twitter等で宣伝する形になります。


今回も事前情報でいろいろと流れていました。
情報のキャッチアップは大事ですね。


私は虫で特に気になるものはありませんでしたが、それ以外で1つ目を付けたものがありました。



並んでいる様子。


11時に入場開始。


私はとりあえず目を付けていたものがかなり安かったので速攻で購入。これでこの日の買い物はほぼ終了しました。


その後は知り合いの方々に挨拶。
代理でババオウゴンオニの購入を頼まれていましたが、事前情報も出たためか、すぐに完売。
個人的にはそこまで興味がある訳ではないですが、最近人気がありますね。


出店者も知り合いが多いので、雑談しながら虫を眺めていました。


今回は前回と比較してかなり広かったためもあってか、かなりスペースに余裕がありました。
また、休憩用の椅子とテーブルが何箇所か用意されており、これが凄く有り難かったです。


始まって30分ほどで会場を一通り眺め、一般入場が始まる頃には虫ブース以外も回りました。


本格的なヘッドスパもしてみました。
15分1500円でハンドマッサージも一緒にやってくれるというなかなかのお店でした。
おススメです。次回もやりたい。


昆虫以外のブースがあるのも良いですね。
地域活性化にも繋がりますし。




入り口です。




会場内の様子。


右側のテーブルが休憩用の1つです。


そういえばYouTuberの方が結構いました。
何やら動画を撮影してましたので、それらを見ればイベントの様子はよくわかるかもしれません。
私も端っこぐらいには映っているのかな?


結局あまり買ってはいませんが、お喋りしつつ、15時過ぎまでいました。


◼︎販売している虫の種類


過去全てのイベントに参加していますが、今回は特徴としていつも以上にオオクワとヘラクレスが多かったように思います。

前回同様に「BE-KUWA3大血統飼育研究室」にてオオクワの有名血統が出店されていました。
また、今回は岐阜の「OAKS様」が初出店。素晴らしいヘラクレスが多く並んでいました。
他にも血統もののオオクワやヘラクレスは多かったように思います。


他にはいつも通りですが、ニジイロやパプキンも多いです。KUWATAと比較すればキクロマトスも多いかなと思います。
他には国産ノコギリやマルバネなどもよく見かけました。

カブトはマルガリータについては多くの方が持ってきていましたが、なかなか良いお値段でした。


ただ、残念ながら私好みのマイナー種は少なかったですね。


ネブトも確認できたのは1種類のみ。
この辺は少し残念ですが、そもそも期待している人もそんなにいないので、当然なのでしょう。
やはり自分が出すしかないのか…。


ミヤマは少しいましたが、私が所有していない種はいませんでした。

ただ、いろいろなブースの方が私にミヤマを勧めてくれました。
謎に認知されていますが、ありがとうございます。


◼︎戦利品


いつも通り八丈島のうみかぜ椎茸やイケだれは買いました。


そして一番欲しかったのがこれ。





日本が誇る世界の大著、大図鑑です。
値段は秘密。新品です。





なんと藤田氏のサイン入り。
過去のイベントで一番良い買い物したかも。


本についての詳細はそのうち紹介予定。


あとは上述したネブトとか。





安くして頂きました。
感謝。


他には補強としてトレスノコ♂単(300円)やカプレコルヌス♀単(1,000円)とかを買いました。我ながら良い補強です。


あとは知人より頂きネブト。





スーパー貴重なネブトです。セット組む頃には紹介できるかも。





累代の浅いアルファックのネブト。
いつもありがとうございます。


◼︎感想

良いイベントでした。
何より地域を巻き込んでいる総合型のイベントなのが良いですね。
虫の種類に関してはこれ以上はなかなか難しいかもしれませんが、小さい子供やメジャー種をメインでやられている方には十分満足できる内容になっていると思います。





準備も大変だったかと思いますが、次回も是非参加したいですね。
予定では6~7月頃だそうです。

お話頂いた皆様、ありがとうございました。

オキナワノコギリ飼育記

2019年2月9日再編集&追記。


季節外れのオキナワノコギリ飼育についてです。


◼︎オキナワノコギリについて

国産ノコギリは何種類か飼育しましたが、オキナワノコギリは初めての飼育です。

オキナワノコギリは名前の通り、沖縄県本島に生息するノコギリクワガタです。
本島以外にも水納島、屋我地島、古宇利島にも生息しているようです。古宇利島産は流通があった気がしますが、他の2島は不明です。

現地では6月~10月にかけて発生し、広葉樹やミカンの樹液に集まるようです。沖縄本島に行ったことがないので、詳細は分かりませんが、個体数は少なくないと思います。
野外レコードは71.2ミリです。


オキナワノコギリと言えば、昔はリュウキュウノコギリと呼ばれているものと思っていました。
ですが、今になって昔の文献を読んでいると、リュウキュウノコギリは本種の原名亜種であるアマミノコギリをはじめとする各亜種の総称であることが判明。

リュウキュウ=オキナワではなく、リュウキュウ>オキナワなのですね。
そんなオキナワノコギリですが、オキノエラブノコギリやイヘヤノコギリ、クメジマノコギリなどと類似した大顎をしています。


つまりはあまり湾曲しない、いわゆる本土でいう水牛とはならないことに特徴があります。

そもそも過去の文献を見ていると、ノコギリの分類自体がかなり細かくなっており、今回参考にした1997年の文献ではイヘヤノコギリやクチノエラブノコギリ、ミシマイオウノコギリなどなどはまだ亜種分けされておりません。


本当にノコギリに関して言えば今の区分はかなり細かいですね。


と言うわけで、今回は7月に入荷した個体の生き残りを入手。なお、♀単なので♂はいません。





採集日は2018年7月12日なのでかなり前ですが、まだまだ元気です。





赤みが素敵です。


オキナワノコギリクワガタ
Prosopocoilus dissimilis okinawanus
産地:沖縄県中頭郡〇〇
累代:WILD
採集日:2018年7月12日


一応詳細産地は伏字で。
WILDなのでとりあえずセットへ。


◼︎2018年11月15日 セット





セット日:2018年11月15日
ケース:1400ccボトル
材:なし
マット:インペラトール幼虫に使用したUマット
水分:普通
温度:23度ぐらい
5頭ぐらい採れれば。



◼︎2019年1月9日 割り出し

ボトルの側面には卵は産んでいるような跡はあるのですが、卵は見えませんでした。
おそらく弾切れなのか何なのか…。


とりあえず割り出し。





1頭だけいました(笑)


どういうことなんでしょう。交尾はしていたようです。やはり時期的な影響が大きいのかもしれません。
12月は遅すぎるのでしょう。


この1頭は♂になることを願ってちゃんと飼育しようと思います。


採集もしてみたい種です。






今回使用した文献は私が小学生の頃よく読んでいたこちらの本です。





吉田賢治氏執筆の「カラー図鑑 クワガタムシ・カブトムシ」(成美堂出版、1997年5月20日発行)です。

これがとても良い図鑑で、かなりの個体数を網羅しています。

解説も分かりやすく、後ろの文章も面白いです。
今更感のある本ですが、おススメです。


日本産クワガタムシ大図鑑も購入しようかな。

カウピホソアカ飼育記

メイン飼育種ではないため細々と続けているキクロマトスですが、1サイクル回しましたので、今回はカウピホソアカクワガタの飼育について紹介します。




◼︎カウピホソアカについて



カウピホソアカ(最近の図鑑だと「カウプホソアカ」となっています)はニューギニア島に生息するホソアカクワガタ(Cyclommatus)属の1種で、その中でもオオズ系と言われる、いわゆる頭が大きく横広がりになるグループに分類されます。



オオズ系で有名な種以外にも本種やスペキオススホソアカ(Cyclommatus speciosusやプルケルスホソアカ(Cyclommatus pulchellus)がいますが、プルケルスは最近はあまり入荷がないので一般的には出回っていないと思います(去年末に♂単だけ入荷していた記憶があります)。
これらはニューギニア島周辺に生息が多く、近年の入荷はかなり少ないです。






インペラトールも言わずもがな、最近はニューギニア島のホソアカはほとんど入荷しないですね。カウピもゼロではないですが、ほぼ皆無と言っていいかと思います。(ちょうど1月末に1♂だけ入荷していましたが)



スペキオススはソロモンのいくつかの島産が出回っていますが、現在は同一亜種に区分されていた気がします。ここでは割愛。




そもそもあまりキクロマトスについて詳しくはないですけどね。ほぼ知ったか。




ただ、本種に関して、飼育については特に難しくはないと思いました。我が家の環境があまり合っていないという事実は置いておいて。







◼︎2018年2月 幼虫入手



イベントにて本種の幼虫を入手。






特に写真はありませんが、WF4の幼虫でした。

マットは普通のクワガタマット、温度は20度ぐらいで管理。


◼︎2018年7月 羽化

最初の個体が羽化してきました。

複数幼虫がいましたが、なぜか蛹化の段階で落ちる個体が多く、結構苦しみました。









そんな中、無事にペアは確保。
しばらく寝かせます。

カウピホソアカクワガタ
Cyclommatus kaupi
産地:イリアジャ アルファック山
累代:WF4
羽化日:2018年7月








◼︎2018年9月30日 ペアリング


後食開始してしばらく経ったのでペアリング。






圧倒的に♀殺しがあるので、本来は縛った方が良いです。
面倒くさくて苦手なのでそのままにしました。



今回はこまめに確認、同居期間短めで実施。
それでも2メス中1メスは貫かれました。
一応セットは組みましたが、やはり落ちてしまいました。



◼︎2018年10月8日 セット




雑なセット。


セット日:2018年10月8日
ケース:1400ccボトル
材:なし
マット:産卵一番
水分:普通
温度21度



ボトルで組みました。


その後、1ヶ月ぐらいで幼虫が湧いているのを確認。


メスは取り出して次のセットに入れました。
食べられるリスクが結構あるので。



◼︎2019年2月3日 割り出し


だいぶ放置してしまいましたが、幼虫も大きくなってきたので割り出しをすることに。


15頭ぐらい採れれば十分かな~と思いつつ割り出しを実行。









結果は26頭でした。
爆産ではないですが、ボトルのセットにしてはそこそこ採れたかな~という感じ。
ただ目標分はいったので、十分です。


自己累代分は確保できたので、残りをどうするかはまた考えます。
次世代はもっと大きな個体を羽化させたいですね。
その前に相性悪いのでちゃんと羽化させないとですが。



ちなみに2セット目は産んでなさそうな気がします。


1サイクル回しての感想。


温度が合っていないのか、マットがあっていないのか、プリンカップで羽化させようとするのが悪いのか、要因はよく分かりませんが、幼虫はよく落ちました。
成虫までいけばブリードは他のキクロと同じイメージでいけるので難しくはないです。
♀殺しだけ注意ですね。


そろそろ血の入れ替えも視野に入れつつ、ブリードを続けられればと思います。


なお、スペキもブリード予定でしたが、ペアリング前に落ちたので終了しました。


最近忙しすぎて更新できません。


カブトは減らしつつありますが、ゴロファ属最大種のポルテリが羽化してきたので幼虫飼育について簡単にまとめました。
やっぱり別格にカッコ良いです。


◼︎ポルテリについて


南米と中米を中心に分布するゴロファ(Golofa)属は現在では20種類程度が知られています。ただ、ゴロファに関してはsp.として出回っている種類も多く、記載されていないだけで、まだまだ多くの新種がいることが予想されます。
ただ、ダイナステスの大型カブトと違って興味がある人が少ないんでしょうね。


最大種は本種ポルテリ(Golofa porterri)で、大きな個体は100ミリを超えます。(測定方法にはいろいろあるかと思いますが)


ゴロファ属の和名はタテヅノカブト。多くの種類が真上に伸びるタテヅノを生やしていることからこの名前が使われていると思います。
ほとんどタテヅノのないコカブトみたいなやつも中にはいますが。

とはいえ、最近はゴロファ呼びの方が主流で、本種も通常は「ゴロファ・ポルテリ」と呼ばれることが殆どで、稀に「ポルテリータテヅノカブト」とかって呼ばれることがある程度です。


私の中では圧倒的に「ノコギリタテヅノカブト」の名前がしっくりくるんですけどね。
この名前本当に使われなくなりました。所謂旧和名といったところでしょうか。


私がポルテリを初めて知ったのは約20年前になりますが、当時の図鑑でもヘラクレスやコーカサスに次いで印象的でした。

その本には現地写真も載っていて、竹を齧って食べている姿がとても記憶に残っています。

以前の記事にも書きましたが、ポルテリはかなり前から生体の入荷はあるようで、飼育されてきたようです。


近年はしばらく入荷が途絶えていたことから、値段が高騰していましたが、2016年から2017年頃にベネズエラより一定数の入荷があり、少し値段も下がりました。
ゴロファのWILDは♀単でも結構安定して産んでくれるのが嬉しいです。(体験談)


また、最近はそのWF1世代、WF2世代が多く出回ったことから、2017年頃と比較してかなり相場も下がっています。(今は成虫ペア1万~3万円ぐらい)
幼虫ならもう少し安く買えます。


何より、本種はゴロファ属の例に漏れずかなり多産なため、流通数が増えるとかなり値段が下がる傾向にあります。(ガウジョンやアエゴン然り、かなり値段は下がりました。)
そして人気の差も顕著。ビフィドゥスとか人気ないですね。


ただ、去年は入りませんでしたし、今年もポルテリは多分入荷させないと思うので、これ以上はあまり下がらないと思います。

最近はゴロファ人気も落ち着いて来ましたし、流通数も増えていますが、入荷がなければ市場から消えていくタイプかもしれないですね。

累代はあまり強くない種という認識ですが、そこそこの数が入っていたので、血の入れ替えをしながらであれば、しばらくは飼育できると思います。


ちなみにゴロファ属で2番目、3番目の大きさアエギオンやガウジョンあたりですが、ポルテリがズバ抜けて大きいです。実物を見れば分かりますが、体積が圧倒的に違います。


今回は2017年に入手したWF1(持ち腹)の幼虫が羽化したので、幼虫飼育について分かる範囲でまとめました。


◼︎2017年12月末 幼虫入手





年末のKUWATAにて、Beetle on様より購入。
今は安くなっていますが、WF1の幼虫ペアとしてはかなり格安にて入手。
2017年の9月孵化です。


あの時はポルテリの成虫すらほとんど出回っていない時だったので、幼虫が少し出回っているのみでした。
当時は結構探している人もいたのでは?


◼︎2018年1月25日 マット交換①


こちらの記事参照。


♂は43.9g、♀は31.7gでした。

いろいろなゴロファを飼育した今だから分かりますが、この重さは別格です。

♀ですら30gを超えるとは…。

マットは普通の廃菌床ベースのカブトマット。温度は23度ぐらいで管理。

容器は♂が3200ccボトル、♀が1400ccボトルで、これで羽化まで持っていきました。個人的にはこれで十分かと思います。


◼︎2018年3月17日 マット交換②


詳細はこちらの記事参照。





♂ 1/25: 43.9g → 3/17: 50.5g
♀ 1/25: 31.7g → 3/17: 35.4g

一応順調に成長していました。


◼︎2018年6月4日 マット交換③


詳細はこちらの記事参照。

3度目のマット交換をしました。





♂は60gには乗らなかったものの、それに近いところまでは成長していました。

♂1/25: 43.9g → 3/17: 50.5g → 6/4: 57.9g
♀1/25: 31.7g → 3/17: 35.4g → 6/4: 31.1g

♀は減ってますね。

マットも特に変更はなし。

そしてそろそろ蛹化すると思ったため、特にマット交換はしませんでしたが、結局11月頃に蛹になりました。

なので幼虫期間は約1年2ヶ月ぐらいでしょうか。
一般的に羽化まで1.5年~2年かかると言われているので、やや早いのかもしれません。


◼︎2019年1月23日 羽化確認


ようやく羽化しているのを確認しました。

正直人口蛹室も使わず、ボトル内に蛹室を作っていたので、ツノが曲がってしまったり不全になってしまったりと不安でしたが、無事に羽化してきてくれました。



ド完品。


羽もシワなし、タテヅノも真っ直ぐ上に伸びた素晴らしい個体が羽化してました。





ゴロファは既に10種類ぐらいブリードしたので、正直そこまで楽しみにしていた訳ではありませんでしたが、これは別格中の別格でした。

何より存在感が圧倒的に違います。








よく見るとその鋸状のツノがよく分かります。





新成虫ですが元気で、ゴロファ特有の前脚を上げる威嚇もよくしてきます。





久し振りに感動を覚える羽化だったので、いっぱい写真撮りました。


油断するとタテヅノはぽっきりいってしまいそうなのが不安です。





テカリも良いですね。
大きさは80ミリ程でした。測り方によっては5ミリ以上前後するかもしれません。

60g弱でこの大きさだったので100ミリを超えるためには70g以上必要なのかも。


次いで♀。





ゴロファ属の♀はアエギオンやガウジョン等、種類によっては♀が♂と同じ色で羽化する場合もある(オレンジカラー)んですが、ポルテリは多分黒色のみですね。








まず大きさが全く違うので他のゴロファと区別するのは容易ですが、逆にネプチューンなんかとも似てきます。

そもそもゴロファの♀は同定が困難なため、入荷する際も不明種扱いが多いですね。


私はアエギオンもガウジョンも飼育していますが、♀は区別不可能なため、管理はかなり気をつけるようにしています。


クラビゲールやミヌトゥスのように小型のゴロファであればまだ分かりやすいのですが。





♀も良いテカリ具合です。
まだ累代も浅く、多産も期待できるのでこのペアはブリード予定。



大きさからして休眠は3ヶ月~4ヶ月程と思われます。

中型以上のゴロファは突然死しない限りそこそこ寿命はあるので、じっくりと寝かせてからブリードしたいですね。
今回はボトルに水苔を敷き詰めて乾燥に注意して管理。温度は20~22度ぐらいです。


アエギオンがいたので大きさ比較。





やはり一回りは大きいですね。


ゴロファ・ポルテリ(ノコギリタテヅノカブト)
Golofa porterri
産地:Venezuela Aragua
累代:WF1
羽化日:2019年1月上旬



◼︎ポルテリの幼虫飼育まとめ


●マットについて

マットは普通のカブトマットで問題ないです。ゴロファ全体としてはスモールメガソマのように添加はあまり強くないので、私は極力廃菌床ベースのマットや添加の強いヘラクレスマットは使わないようにしていますが、ポルテリに関してはある程度は問題無いように感じました。が、あくまで予想なので、数を抱えていない場合は普通のカブトマットレベルの添加マットを使用すべきだと思います。
ヘラクレスやゾウカブト用の添加が強いマットは避けるのが無難かな~と思います。


●温度について

温度は23度~25度ぐらいで良いと思います。ゴロファ全体として標高が高いところに生息していますが、ポルテリやピサロ等に関してはやや高めの温度帯だと考えています。
20度前後でも飼育はできると思いますが、幼虫期間はかなり長くなりそうですね。
ガウジョンやリモジ、ヘンリピティエルなんかはもう少し低めの20~21度の方が良いイメージです。


  ●容器について 

容器は前述した通り、♂であれば3200ccボトルあれば十分なサイズが羽化してきます。ワンランク下の2300ccでも羽化は可能です(実はそっちで飼育してる個体もいます。)。
ただ、もっと大型を目指すなら中ケース以上あった方が良いでしょうね。
♀は1400ccで十分ですが、800ccだと少し小さいです。現に800ccだと頭突き破って抜けなくなって乾燥して死ぬなんてこともありました。(経験談)

 
●その他 

羽化ズレは1~2ヶ月なら問題ないですが、それ以上だと致命的になる可能性も。今回は大丈夫でしたが、3令になってからペアで飼育する方法もあるようです。ある程度の容器なら共食いすることはないらしいので、それである程度羽化ズレは解消できるかもしれません。ただ、蛹になったら仕切りをつけた方が良いかも。

あとゴロファといえばワンダリング。これに関してはSINさんの「オオカブトの部屋」に詳しく記載されています。

今回はそうでもありませんでしたが、フタが甘いと脱走するそうなので注意が必要ですね。
ボトルも蓋を食い破ることもあるので、こまめに確認するのが良いですね。
成虫のブリードについては夏頃には更新できたら良いですな~。

とにかく鬼門はペアリング。ペアリングさえできれば絶対失敗しない。


ゴロファの幼虫、今は6~7種類のみブリードしていますが、各種20~30頭ずつぐらいいてスペースがきついです。
ポルテリも何故か別血統の幼虫が複数います…。


計画的なブリード、大事。